2011.1.18(火)
本日は、皆さんにちょっと知っておいてほしいお話です
ベッドの中で、リビングで、通勤途中で、仕事場で。
いついかなる時も、あなたのカラダは地球に引っ張られています。
猿のように丸まった背中がピンと伸び、頼りない2本脚だけでカラダを支える構造になったとき、
ヒトはとっても疲れやすくなりました。
山で採集する合間にヨッコラショと切り株に座り、農作業に一息ついてフゥ、と耕具の上にお尻を載せる。
そのうちエジプトとかローマの王様たちが、「ワシ偉いから座る!」と玉座を作り、そこそこ偉い貴族がワシもワシもと座りだし、時代とともに座り心地の良い椅子が、下々の生活にも普及していく。
で、現代。
都市生活者の中には、一日のうち立っているより座っている時間の方が長いという人間も少なくありません。
立ち続けるのがしんどいから、椅子が発達してきたはず。。。
ところが今度はオフィスワークで長時間座り続けているために、かえって腰痛・肩こりでしんどくなっちゃうという皮肉な結果に。。。
下の図を見てください。↓

腰椎の椎間板にかかる圧力の比率を示したもので、まっすぐ立った状態を100とすると、、、
寝ている状態はそれ以下、立って前傾姿勢だと、グッと圧力があがって150!
座った状態はいかに姿勢がよくても140です!
座って前のめりになると最大の185にもなります!
立っているとき、上体の重さは骨盤にかかります。
体重を支えつつ姿勢をまっすぐ保つのは、腹筋と背筋、背骨のS字カーブ。
前傾姿勢をとると、腹筋のサポートが得られなくなり、腰椎にその分、負担がかかります。
座ると下半身の筋肉のサポートが抜け、その上、前傾姿勢になれば腰にウェイトがもろにかかってしまうことに。。。
さらに、前傾姿勢を長く続けると、肩周辺の筋肉が収縮しっぱなしになり、老廃物が溜まって肩こりをも引き起こしてしまいます。
腰や肩に負担がかかる⇒辛いのでできるだけ楽な姿勢をとろうとする⇒不自然な姿勢がクセになり、筋肉のバランスが悪くなる⇒骨盤などの骨格がゆがむ⇒余計に腰や肩に負担がかかる
こうしていつの間にやら悪循環という魔のサークルのできあがり。
何もしていないのに、腰痛・肩こりに悩まされている。
これは危険信号です。
実は日々の生活の中で、肩や腰に負担をかける姿勢や動作をしている可能性は大いにあるのです。
2本の足で立つ限り、ヒトは疲れ、時には骨もゆがむ。
被害を最小限に防ぐには、日々の習慣や姿勢に気を配るしかないのです。
魔のサークルに深く入り込んでしまう前に、
姿勢の改善・筋力強化・ストレッチ・ゆがみやバランスの改善をしていくことをおすすめします。
健康的な身体を取り戻して、日々の生活を明るく元気に暮らせるように、楽しんで改善に取り組んでいきましょう。
ちょっと知っておいてほしいお話でした……