2012.12.4(金)
ついに12月になりました
今年も残すところ、1ヶ月
気ぜわしい時期になりますが、事故や怪我、風邪などには十分に気をつけてくださいね
こんにちは
トモです
11月末頃から、ノロウイルスの感染が広がっているようです
こんなときこそ、今一度、ノロウイルスについてお勉強しておきましょう
ノロウイルスの特徴
- ノロウイルスとロタウイルスはともに下痢、嘔吐を主徴とする胃腸炎をおこしますが、ノロウイルスはロタウイルスに比べ、幅広い年齢層に罹患する傾向があります。
- 秋から年末にかけてはノロウイルスが、1月から4月にかけてはロタウイルスが主に流行します。
- ノロウイルスは、カキ等の二枚貝の生食による食中毒がよく知られていますが、 わずかなウイルスが口の中に入るだけでも感染する為、ヒトからヒトへの感染力も非常に強いウイルスです。
- 乳児期から成人まで幅広く感染します。嘔気、嘔吐、下痢が主症状で、一般に症状は軽症です。ただし、老人や免疫力の低下した乳児では重症化して死亡することもあります。
- 保育所、幼稚園、小学校などの小児や、病院、老人ホーム、福祉施設などの成人でも集団発生がみられることがあり、注意が必要です。
感染経路
- ノロウイルスの感染はほとんどが経口感染(口から体内に入り感染)であり、次のような経路があると考えられています。
症状
- 潜伏期間(感染から発症までの時間)は24から48時間で、主症状は吐き気、嘔吐、下痢、腹痛で、発熱は軽度です。
- 通常、これらの症状が1から2日続いた後、治癒し、後遺症もありません。
- 感染しても発症しない場合や軽い風邪のような症状の場合もあります。
- 激しい嘔吐や下痢により急激に水分を失いますので、特に乳幼児や高齢者では脱水症状に気をつける必要があります。
治療方法
- 現在、このウイルスに効果のある抗ウイルス剤はありません。
- 脱水症を防ぐため、市販のイオン飲料等で水分を補給する必要があります。
- 飲んでも吐いてしまう場合は、 早めに医療機関を受診してください。
- 下痢止め薬は、病気の回復を遅らせることがあるので使用しません。
予防方法
- 日頃からの予防方法としては、食事前やトイレの後などにおいて、せっけんを使ってしっかりと手を洗うことが大切です。
- 食品中のウイルスは加熱により感染性をなくすことができます。食品の中心温度が 85℃ 1分以上になるようにしっかり熱を通して食べましょう。
二次感染を防ぐために
- 患者の下痢便や嘔吐物には大量のウイルスが含まれていますので、その処理には十分注意する必要があります。 乾燥した嘔吐物や下痢便のかけらが風に乗って舞い上がり、そばを通ったヒトが吸い込んだり、その人の体に付着し最終的に飲み込むことによって感染する場合があります。
- 下痢の症状がなくなった後も、患者の便にはしばらくウイルスの排出が続くと考えられますので、症状が治まっても安心はできません。汚物を処理する際には使い捨ての手袋を使用し、用便後や調理前の手洗いを徹底しましょう。
- 調理器具、衣類、タオル等は熱湯(85℃以上)で1分以上の加熱が有効です。
- 汚物の処理方法